だてそばの支那そばとデミカツ丼〜デミグラスソースについて考えるの巻〜

唐突だが、岡山市の表町に「オランダ通り」というものがある。
物件を探していた時に「オランダ通り近く。是非散策して下さい」的なことが書いてあったので、オランダ通りって何だろう??と夢が膨らんでしまったものだ。だってその名から、お洒落でレトロなお店が軒を連ねていそうではないか。
批判するわけではないが、越してきてしばらく「オランダ通り」が分からなくて探した。
数回散歩をする中で、いくつかの標識を見てやっと気づけたオランダ通り。なんと、自宅もオランダ通り沿いであった。
きっと繁盛期には素敵であっただろう文化の香りを残しつつ、静かに存在し続けるオランダ通り。今回はそんな通りのお店のお話。
気になっていたお店@オランダ通り
我々(おもに私)が鈍かったせいで、なかなか気付かなかったオランダ通り(※表町商店街に平行に走っている)だが
外観が素敵なお店や、休日には必ず行列ができるお店も軒を並べている。
行列ができるお店の中で、特に気になっていたのが「だてそば」さんだ。
古くて渋い店構えに、お昼時には必ず並ぶ行列。きっとガイドブックとかに載ってるお店なんだろうなーと、なんとなく気になっていた。先日フラっと通りかかると、珍しく行列が無いので嬉しくなって入ってみた。
意外だったお店の雰囲気
昔はお寿司屋さんだったのか?と思わせる内装。分厚いカウンターの木が立派だ。
すっごく狭くて人がいっぱいだけど、嫌じゃない。テーブルやカウンターが全て、素敵な天然木であるからか。女将さんの笑顔がとびきり素晴らしいからか?
ともかく、すんなり座れて嬉しくなる。
座って店内を見回すと、観光客はあまり見当たらず常連客や地元の方がほとんどで、それが意外だった。すごく愛されているお店のようだ。
座っている間に、あっという間に外に行列ができていた。
半々セット(だったっけ・・)を頼んでみる
お店のメニューは、支那そば・カツ丼の2種類。単品でもどちらかをメインにしたセットでもいけるみたいだ。
支那そばのスープだけみたいのもあるが、最初なので欲張って「半々セット」を頼んでみる。博士は、カツ丼セット(カツ丼と半支那そば)だ。
まず、支那そばが来た。
「ちょっと動物性たんぱく質を感じる、こってりした和そばの出汁」と思った。そんな和風スープに、メンマ・焼豚・たっぷりの葱が入っている。
なんだかホっとする味だ。焼豚がとにかく分厚くて感動する。
デミグラスソースについての議論
少し遅れて、カツ丼が来た。
いずれも注文してからそう待ち時間なくやってくる。だから回転も速いのだろう。
どっしりサックリした上にジューシーなカツに、サラっとしたソース。上に生卵がかかっている。
脊髄反射的にハグハグ食べてしまう味だ。美味しい。「くせになる味」だな、と思った。
こんなのを食べつけていたら、他のラーメンやうどんのセットで満足できず無性に食べたくなるだろうな・・
ひとつ、このサラっとしたソースを、わたしは「デミグラスソース」と認識できなかった。
なんか普通のウスターソースのように感じたのだ。※でも、全然美味しい。むしろ、しつこくなくて美味しかった。
だってデミグラスソースって、ちょっとこってりしてるものだと思っていたから。
だけど、ここのカツ丼も「デミカツ丼」として有名らしい。驚いていると、博士に「デミと気付かないなんて信じられない」と言われた。普通のソースと違い、野菜の旨味が出ていたではないか、と。
・・正直、デミグラスソースについて分からなくなったのが感想だ。
だって、普通のソースだって野菜の旨味は入ってるじゃないか。博士の意見を何度聞いてもそう思い「どうしてデミだって分かったの?」「なんでわからないんだろ?」という議論が不毛に続いた。
だけど、ここのカツ丼は美味しいことは間違いない。
おわりに
何はともあれ、カツ丼ってソースでも卵とじでも美味しいなーと思ってしまった週末の外食でした。
食べた後、博士が「血液型ダイエット的に、分解を促すものを摂ろう」と・・
キウイスムージーと、パイナップルスムージーを買ってくれた。
博士の方が、ダイエット意識が高いことも判明した日。